1

このクラスの(巨乳)

2014/12/28 20:57:57 by がるる(Out of Base)

つづき

誰かが「脱出しろ!余震が来るぞ!」と声を上げ、立ち上がり見渡すと、床一面にアルミサッシやガラスの破片。
脱出しようにも作業していた机やイス、扉も外れひっくり返り、ガラスの破片だらけでどうしたもんかと。
なにせ風呂上がりが多かったので、裸足の人も多かったのです。ワシは運良く靴下をはいていましたが。

お互いに「皆大丈夫か?負傷者は?」と声を掛け合い、部屋にいた全員の生存を確認。
ただ、1名ガラスで耳を切ってしまい、かなりの出血をしていました。

ガラスに躊躇しても余震の恐怖には抗えないので、非常口の明かりを頼りに、ガラスの破片をよけつつ、サッシを持ち上げたりして、家内の手を引っ張りながらなんとか玄関にたどり着くも、自販機が横倒しで出口を塞いでいてどうにもならない。

靴が必要だ!!
倒れたサッシが邪魔で靴が取り出せない・・・なんとか体を伸ばして靴を掘り起こす。

このとき私は他の方の靴を間違えて履いてしまい、慌てていたとはいえご迷惑をおかけしました・・・

倒れた扉を横に避けつつ、割れたガラスのサッシから脱出。


外は停電のせいかほぼ真っ暗。星がよく見えたなぁ。

旅館の前にあった蔵は倒壊しているようだ。
隣の家も傾いている。
旅館はガラス窓が半数近く吹き飛んでいるが、なんとか形だけは保っている。

暗闇の中、サイレンと地震に関する村内放送が聞こえる。何言ってるのかはわからない。
遠くに赤色灯の光も見えます。

全員脱出したかを確認すると、1人が風呂に入ったまま帰ってこないと。
余震の恐怖に抗いつつ、助けに行こうとしたとき、彼がひょっこり玄関に現れ一安心。

なんといっても、状況が全くわからない!
ウチの周りはこの状況だが、他はどうなんだ?

震源は?
関東は?

ていうかメチャクチャ寒い・・・。

しばらくして村の消防隊員が来て裏の民家が潰れて救出作業するとのこと。

負傷した合宿仲間の様態も出血で悪化しており、当然救急車も時間が掛かることは想像に難くないため、旅館中からなんとか布団を取りだしてきて、道路に寝かすことに。

私自身も意を決して貴重品を取りに建物内へ。

非常灯に照らされた白く粉っぽい視界。消火器の酸っぱいニオイする。
誰かが暖炉に撒いたのか!?素晴らしい対応だ!

2階寝室がやばい。窓が折り重なってガラスだらけ。窓をひっくり返しつつ、財布&ケータイ、衣服等を回収して脱出。

報道関係の方も続々と集まってきました。素早いなぁ。
こんな余震も収まらないとんでもない場所に良く来るもんだ。私なら絶対に行かない。

その後は救急車もきて、負傷した人を運んでもらい一段落。

残るは今夜の過ごし方。
旅館の車は、車庫が潰れ全滅でしたが、参加者のクルマは無事だったため、それらで車中泊でしのぐしかないと腹をくくる。

ていうか駐めてあったクルマがすべて1~2mほど南方向に動いている。
どんだけの揺れだよホント。

ワシのクルマの近くから石油っぽいニオイがする・・・近くにあったタンクが倒れ、大量の重油がこぼれだしていたようだ。
危ないので車を車道に移動。

しばらくは車内で暖房を付けてラジオを聞いてました。
近所の倒壊した家の全ての救出が終わったと聞こえてくる。スゴイ、2時間程度でもう全員救助されたのか!!
この村の連係プレーは凄すぎます。

その後、旅館のお付き合いのある別の旅館のご厚意で、お部屋を用意してくれるとのことで移動することに。
メルヘンハウスさん、本当にありがとうございました。

クルマで移動中、道路のアスファルトが割れて盛り上がっている。
こりゃFD3Sじゃ脱出できないぞ・・・・

目にする景色に違和感を覚えました。
数kmも移動していないのに、全く地震の影響が見当たらない。
コンビニも店内が散らかっている様子もなく、ケロッと営業している。

ここで初めて神城地区だけが異常な被害を受けていることを認識。

別の旅館に移動後、ベッドに入ったとき、髪の毛からから何か落ちました。
・・・・ガラスの破片。

メチャ疲れたのでさっさとベッドに入りましたが、20~30分おきにドスンと独特の余震が来るため寝られず。

翌朝、8時に旅館の方に迎えに来ていただき、昨晩できなかった私物の回収をしに行きました。
明るい日差しの元で部屋の中を確認すると、いつ死んでもおかしくない状況だったことをあらためて認識。

プラモとかはだいぶやられちゃいましたが・・・。

その後は、あらためて合宿の皆と生還を喜び、旅館の方々に御礼を言い、帰路に。
あちこちアスファルトが隆起しているため、車高の低いFDでは神城地区を出るのが一苦労でしたがなんとか脱出。

長々と書きましたが、無傷で生還できたのはホントに運が良かっただけでした。
もしとなりの机にいたら、倒れてきた柱に挟まれてただろうし、
もし疲れて部屋で寝ていたら、顔面にガラスを浴びてていた。

このクラスの地震だと、何をどう準備しても体がコントロールできないため、どうにもならない。

生死の分け目は運次第、些細な差で。


現地はこれからが復旧の本番。

ワシには僅かな支援と応援することしかできない・・・

あの暖かい旅館の方々に会いに行ける日まで、ワシもできることをやらねば!


1

お問い合わせはこちらまで

© 2018 Out of Base. All rights reserved.